ぽけの入院日記【4日目】

今日も7時に起床。

とは言っても夜中何度も寝て起きてを繰り返してなかなか寝つけなかった。

今日の朝食はパン。マーマレード付き。

小学生以来に食べるマーマレードはイマイチ美味しくない。

 

昨日は予約がいっぱいでお風呂に入れなかったので今日は朝一に予約を取る。

今日の検査で間違いなく俺のMiiファイターが晒されるので最低限のエチケットだ。

7時半〜が空いていたのでそこで予約した。

 

しかし、なかなか先に入った人が出てこない。もう7時45分。まぁ15分は誤差の範囲なのかもしれない。

もう少し待ってみたが8時になっても出てこない。諦めて病室に戻る。解せん。

 

8時10分にもう一度見てみるとようやく出ていた。8時半から次の予約があるので光速でお風呂を済ませる。

病室へ戻ると恒例の血圧と検温、酸素量を測りに看護師さんが来た。このタイミングで夜勤の人と交代するらしい。

改めて自分のベッドを見てみると抜け毛がすごい。多分普段から抜けてるんだろうけど白いシーツなのでやけに目立つ。よくよく見れば何故か陰毛のような毛まである。

どうして、、、。

 

今日は昼から血管造影検査があるので気分が乗らない。局所麻酔は辛いという意見もあれば大した事ないという意見もあるようでこればっかりは体験してみないと分からない。個人差もあるんだろう。

とにかく気分が落ち込むので仮眠をする。

 

しばらくすると男性の看護師さんに起こされた。手元にはなにやらバリカンがある、、。

 

「足の付け根からカテーテル入れるから下の毛剃らせてもらうね〜。ズボン脱いでもらえるかな?」と。

 

え?!突然!?ほえ!?!

なす術も人権もなく俺のMiiファイターが露わになってベッドで横たわる。目を瞑っていると耳から「ジョリジョリジョリッ!!」と嫌な音が聞こえてくる。

しかし、しばらく経つと充電が切れたようで中途半端なところで中断。

 

「また充電してからもう一回くるね〜」と。

 

どうせならひと思いにやってくれ、、、。

 

手術時に着る青いシーツに着替えると、点滴をうちに看護師さんがやってきた。

何回か点滴をミスして抜き差しされた。痛い。

 

どうやら血管造影は13時から行うようで、担当医や看護師さんがみな口を揃えて「頑張ってね」と言うので怖くなってきた。

 

検査10分前に女性の看護師がやってくる。

「剃り残したところ今から剃るね〜!」と。

さっきの男性はどこに、、、。

パンツを脱がされ再びジョリジョリ。泣

 

そして時間になり、ベッドごとオペ室へ運ばれる。寝転んでいるので天井を見上げながら5分ほど運ばれると目的のオペ室へ到着。

名前や同意書や状態や色々なことを最終確認し室内にはいる。ちなみに、はじめてのオペ室なので少しワクワク。

中は機械がいっぱいあり真ん中に人1人分のベッドがあった。そこに移動して再度横たわる。

 

心電図、血圧、酸素量を常に測られ色々な機材の準備が終わった後下半身がオープンされた。

ドラマでよくみる青いシーツを被せられ鼠蹊部のみシーツが切り取られる。股間付近を入念に消毒し、遂に局所麻酔が鼠蹊部に打たれる。ちなみに右側。「チクッとしますよ〜」の声で刺される。流石に採血より何倍も痛い。麻酔薬を入れられるのも苦痛を感じる。

 

しかし本番はこれから。

麻酔はシャーペンの芯ほどだがカテーテルはボールペンの芯くらいあるらしい。

「麻酔効いてきたのでいまから動脈に刺してみますね」と先生が言う。軽い。

 

 

、、、!い、痛い!痛い痛い痛い!!まだ麻酔効いてないんじゃ!?!

 

思わず「痛い」と声に出てしまった。

 

少し時間を置き再度挿入してみる。

 

、、、、ちょっと、痛い、、けど、マシ、、。

 

痛みはほぼ遮断されている。

けど触覚は普通に機能してるからなんか異物が股関節から動脈に入ってきているのが分かる。気持ち悪い。。。

ただこの最初の挿入の難関さえ乗り越えればあとは楽勝だという話なのでなんとか堪えた。

 

そしてカテーテルを胸のあたりまで延ばし挿れたところでカテーテルの先から造影剤という薬品を血管中に注入しレントゲンのようなもので撮影する。これを20回ほど繰り返す。

 

基本的に造影剤注入の痛みや感覚はないが左の脇腹の時だけ鈍痛が走る。おそらく脊髄空洞症のせいだろう。それ以外の箇所では痛みは感じず体の中で熱い熱湯が注がれているような感覚を感じたくらい。

 

たださっきも言ったように触覚はあるのでカテーテルが股関節から入ってくるたびに言い表せない不快感を覚える。おえぇ。

しかも麻酔が弱まってきたのかカテーテルが動くたびに鈍い痛みを感じる。

体中嫌な汗をビッショリかき必死に終わるまで堪える。

すると先生が

「いま半分くらい終わったよ〜あと半分頑張ろうね〜」と。

 

まだ半分なことに絶望。

 

鼠蹊部からカテーテルを動脈に挿入してるんだから普通に考えてグロい。痛い。嫌な想像が膨らむ。とにかく鼠蹊部の痛みと不快感に耐えながら時間が経つのを待った。

 

ようやく検査が終わる。

あとはカテーテルを抜き止血と消毒をすれば終わりだ。

カテーテルを抜く時は一瞬だったのであまり痛くはなかった。ズボッと鼠蹊部から何かが抜けた感覚はあった。

抜くとすぐさま圧迫され止血に入った。これはさすがにちょっと痛い。ちなみに15分圧迫し続けるそう。

顔だけ動かして右を向くとモニターがあった。ここで初めて気付いたがまあまあ血が出ていた。グロい。

圧迫中ヒマなので勝ち組先生と軽くお話をして時間を潰す。もう痛みは無くなってきた。

止血が終わり消毒を済ませテーピングで固定されるとついに終了。

人によっては大したことない検査だったかもしれない。でも怖かったし痛みは間違いなくあった。なにより意識がハッキリしているから不快感がすごい。俺のMiiファイターも皆んなに見られた。恥じらいは特にないですけども。

 

最後に出せるならおしっこを出すようにと言われた。今から4時間はベッドで寝たきりだからトイレに行けないらしい。

スポンジのような物をあそこに被せられ「いつでも出して大丈夫ですよ〜」と言われる。

注入された造影剤は尿として排出されるようで確かに尿意を感じてきたので出すことにした。

 

、、、?あれ、なかなかでない。

 

周りに人がいる緊張+お漏らしするような罪悪感で自分の意思に反して体がおしっこを出さない。

気を遣って看護師さん達は周りからはけていってくれた。

ヨシ、今なら出せるぞ!!

 

、、、、あぁ、、懐かしい感覚。

思ったより出たな、、。

 

とか思いつつ排尿を済ませる。

病室へ戻ると点滴を付け替えオムツを穿かされた。屈辱。

ここで夜勤組と交代するそう。

お勤めご苦労様でした。

 

とにかく検査は終わったのであとはひたすら安静にして休むだけ。手は動かしていいようなので今のうちに日記をつける。

 

検査が1時に始まり終わったのが3時半。

今から4時間は動けない。

つまり最短でも夕食は7時半。昼飯もなかったので空腹感がすごい。

とにかく空腹を紛らわすため+時間潰すために仮眠を取ることにした。

 

、、眠れない、、。体勢がツラい、、。

動けないから楽な姿勢になることが出来ない、、、。

 

寝れないのでYouTubeを開く。

こういう時にあって良かったと改めて思う。

文明の利器バンザイ。

 

そうこうしているとちょくちょく検査後の様子を確認しに看護師さんがやってくる。

また血圧やら体温やら測る。

 

、、、37.8℃

何故か熱がでている。

体調は特別しんどくないので血管造影検査で体にストレスと負荷がかかったのだろう。

 

なんとか暇を潰しようやく7時半になる。

ベッド安静解禁+夕食の時間だ。

その前にトイレに行く。

 

、、!う、動かん、、!?

ザ・ワールドを食らった承太郎の如く体が動かない。

7時間もぶっ続けでベッドで寝ているだけで体がとても鈍る。そして立つと鼠蹊部が痛い、、。

老人のようなよちよち歩きでトイレに行き用を済ませ、ついでにオムツを捨て去る。

 

病室へ戻りようやくご飯が食べられる。

夕食はぶりの照り焼きのようだ。

一瞬で食べ尽くした後、とてつもなく喉が渇いた。今思えば朝から造影剤以外の飲み物を飲んでいないので自販機へ向かう。ヨチヨチと

今日は迷わず緑の王様『monster energy』を購入する。疲れた時はこれが1番である。

 

気がつけば今日の日記も3500字を迎える。

昨日の日記から+1000字も増えている。ヤバい。

ただ明日からしばらくまた暇な日が続くと思うから今日ばっかりは許してください。

末っ子なりに頑張ったので。

 

P.S 医療従事者の方々、誠にありがとうございます。