ぽけの入院日記【10日目】

今日も7時に起床。朝食はパン。質素。

朝食を食べ終わると二度寝に入る。今日は何もやる気が起きない。何故なら明日手術だからだ。

寝ていると麻酔科の先生が説明をしにやってきた。簡単な質問と説明を聞き同意書にサインをする。

手術の前にお風呂に入っておかねばと思い詰所へ向かう。予約表を見てみると既に自分の名前が書かれていた。看護師さんが先に取っておいてくれたみたいだ。ありがたや。

昼になりご飯を食べる。今日のおかずは明太子パスタだ。んー、あたり!昼ごはんをゆっくり楽しんだあとはお風呂に入る。明日は手術なので入念に洗う。手術部位は背中だけど尿道カテーテルの際に間違いなくパンツを脱がされる。麻酔から目覚めた時には俺のMiiファイターに地獄のカテーテルが繋がっていることだろう。

お風呂から出ると髭も剃った。嫁さんにもらった電気シェーバーの出番だ。電動でジョリジョリと気持ちがいい。前まではカミソリで剃っていたが肌は荒れるしミスれば皮膚を切ってしまうので今では電気シェーバー無しでは髭が剃れない。

髭を剃り終わると売店に向かう。看護師さんからの指示でT字帯とやらを買ってくるように言われた。術後に履くふんどしのようなものらしい。ついでに最後の晩餐としてコーラを買う。景気付けである。

病室へ戻る。手術の説明も終わったのでもう今日は予定はない。明日に備えて万全を期すだけだ。

夕方、6時になる。

夕食は天ぷらだ。まさに最後の晩餐にふさわしい。まぁ手術後もしばらく入院は続くんだけど。

しっかり味わって食べた。

もう明日の手術を待つだけだ。

明日の朝は早いので日記もこの辺りにしておく。術後回復したらまた再開します。

 

ぽけの入院日記【9日目】

今日も7時に起床。

今日は月曜日なので回診がある。

朝食を済ませると9時頃に回診が来た。

最近の症状を伝えると先生同士がよく分からない話をしだした。専門用語が多く理解はできなかった。

回診が終わると隣の患者が手術に向かった。

なにやら交通事故に巻き込まれ足をケガしている感じだ。全身麻酔の手術が必要なくらいなので大怪我なのだろう。

隣の患者が手術に行くことで色々考えてしまう。明日は我が身だと思いとてもナイーブになった。自分の運命の手術の日は明後日だ。

手術のことでナイーブになってしまったので寝る。現実逃避には寝るが1番だ。せめて夢はハッピーなものであってくれ。

 

騒音で目が覚めた。

すぐ隣から聞こえる。

隣の患者が手術から帰ってきた。

数人の看護師がバタバタと忙しなくしている。

隣の患者は20歳くらいの若くて元気の良いひとだったが流石に術後は別人のように弱っている。手術したところがとにかく痛いそう、、。とても辛そうだ、、、。

聞こえてくる話を聞くに全身麻酔後に尿道カテーテルを入れようとしたら血尿が出て断念したらしい。そういう場合は尿器で採取するそうだが、それが可能なら自分もそれが良い、、、。なんとしても尿道カテーテルは避けたい。

朝9時頃からの手術で12時半に戻ってきたので大体3時間半ぐらいの手術だったそうだ。

倍近くの時間がかかる自分の手術にますます恐怖感が募る。。。

ちなみにYouTube全身麻酔に落ちる瞬間の人の様子を見たことがあるのだが、見てもらうと分かるように本当に死んだかのような表情になる。あの瞬間を見てしまうと余計に全身麻酔が怖く感じる。けど麻酔なしではもっと恐怖に耐えられない。

 

今日は2時から造影MRIとレントゲンがあるためお昼は絶食。食べられない。

10分前になると看護師さんがやってきて点滴の針を打たれた。入院してると採血と点滴は嫌というほど繰り返すのでもう慣れた。

一階の放射線部に移動し受付を済ませ順番を待つ。まずは造影剤MRIをする。狭いドーナツ型のような機械に入るアレである。

点滴から造影剤というものを流しMRIを撮る。あの狭い空間で40分ほどジッとしないといけない。自分はジッとすることも閉所恐怖症も大丈夫な方だが苦手な人は苦痛だろう。

MRIを終えるとレントゲンに向かう。15分ほど待ってようやく部屋に呼ばれる。

正面から撮ったり横向いて撮ったりのけぞって撮ったりいろんな角度で撮ったのでレントゲンなのにそこそこ時間がかかった。

レントゲンも終えると病室へ戻る。後は夕食のあと家族と手術の説明を受ける。

6時になり夕食の時間になる。今日は酢豚だ。豪華。パパっと食べると嫁さんが病院に着いたらしい。家から病院までかなり遠いので流石に申し訳なさを感じる。談話室で待ち合わせると久しぶりに嫁さんと子どもに会えた。10日ほど見てないだけでちょっと顔つきが違ってるように見える。成長スピード凄まじい。そして嫁ちゃん今日もキレイだなぁ。可愛いのでヨシ!

 

手術の説明をまとめると

①背骨を削り中にある脊髄を更に開き脊髄内にある腫瘍を摘出する

②脊髄は神経が多く通っており手足の痺れなどの後遺症が残る危険がかなり高いらしい

③8時半から手術をするが早くて夕方、長ければ夜の9時とかまでかかるらしい

尿道カテーテルは絶対に避けられない運命

⑤摘出した腫瘍を悪性か良性かの検査にかける

(万が一悪性だった場合、つまりガン細胞だった場合、追加で治療がつづく。まぁ進行スピード的におそらく良性らしい)

⑥10万人に数人ほどの珍しい病気らしい。ヤッタネ(去年柏木由紀が全く同じ理由の髄内腫瘍で脊髄空洞症になっていた。本人のYouTubeに動画載っているのでそちらも興味あれば見てみて)

 

主にこんなところ。怖すぎる。

 

病室に帰る。

色々と考えてしまい憂鬱になるのでとりあえず今日はここまでにしておく。

みんな、健康が1番。マジで。

ぽけの入院日記【8日目】

今日も朝食と同時に起床。

今日のおかずはタケノコの煮物。美味い。

スマホを確認すると嫁さんから一つの動画が送られていた。昨日嫁さんと子どもが行っていたモーターショーのビデオを綺麗にまとめたものだ。嫁さんは趣味で動画編集ができるので羨ましい。

おしゃれに編集された動画で見る我が子は一段と可愛く見える。これにはパパもニッコリ。

 

今日は日曜日なのでお風呂の予約をとっておく。月曜日はレディースデーなので今日入っておきたい。詰所で予約を15:30に取った後、ついでにツマミを買いに売店へ向かう。やっぱり歩くことも大事だよね。

売店に着くと何やらオバチャンの店員2人が大きな声で愚痴を言い合っていた。売店のオバチャンにも色々あるんだな。と思いながら店内を散策する。お小遣いも限られているのでなるべくコスパの良いものを探していると謎の板チョコを見つけた。値段を見てみると450円。

馬鹿である。GODIVAのチョコでもない限り誰も買わないだろう。

馬鹿チョコをスルーすると量の多いお得なクッキーがあった。これにしよう。飲み物は600mlのカフェオレを買って病室に戻る。良い買い物をした。

今日も予定がないのでレイトンvs逆転裁判の続きをする。逆転裁判をやったかとない人多いがレイトンならやったことある人多少居るんじゃないだろうか。まぁレイトンも少なそうではあるが、、、。

10時になり嫁さんと恒例の電話をする。昨日のモーターショーの話を聞いたあと、逆転裁判の話をする。危うくネタバレされかけた。危ない危ない。

病室に戻りゲームの続きをしていると12時になった。昼飯の時間だ。今日のおかずは庶民の味方、ブリだ。大好物である。

パパっとご飯を済ませ再びゲームを再開する。なにしろストーリーの終盤に差し掛かりクライマックスなのである。

ゲームに集中していると気がつけば3時半になった。予約していたお風呂の時間だ。詰所で鍵を借りパパっとお風呂を済ますとまた病室へ戻る。Twitterを開いてみると四国でスマブラの大会の配信をしているそうだ。大会も気になるが目の前のゲームをクリアしてあとで見返すことにした。

 

、、ようやくレイトンvs逆転裁判をクリアした。いろいろと疑問が残るがストーリー自体はとても面白かったと思う。これをクリアした人はおそらくハンターハンターのグリードアイランドを連想することだろう、、。ネタバレ注意なのでこれ以上は言わない。

 

6時になり夕食の時間になる。

今日のおかずは、、、?

分からない。料理名が。

とにかく牛肉と大根の煮物らしきものだった。

 

夕食をすぐ済ますと嫁さんに電話をかけた。さっきクリアしたゲームの話をしようと思ってだ。しかし電話口では子どもがギャン泣きしていた。またあとでかけ直すことにしよう。

 

今日もやることがないのでこの辺で。

逆転裁判シリーズもレイトンシリーズも面白いのでオススメです。特に逆転裁判シリーズはハマる人はマジでハマります。

では。

 

ぽけの入院日記【7日目】

今日も7時に朝食が運ばれ同時に起床。

朝食はパンだった。味気ない。

さくっとパンをたべると二度寝に入る。

昨日夜更かししてゲームをしてしまった。

目覚めると既に10時だった。全身麻酔もこれくらい一瞬で時間が経つのだろう。

談話室へ行き嫁さんに電話をかける。

いろいろと話をしていると今日は街でモーターショーというイベントがあり子どもを連れて向かうそう。色んな車を見て大興奮する子どもの姿が目に浮かぶ。羨ましい。

病室へ戻り、やることがないのでゲームの続きをする。

 

 

、、、ほんとにやることがないのでひたすらゲームをしていた。部活を引退した学生時代の土日くらい暇だ。

気がつくと6時になり夕食の時間だ。

夕食は蒸した鶏肉と冷奴だった。質素。

パパっと夕食を済ましたあとは8時からお風呂に入るのみだ。

それまでゲームを進めて暇をつぶす。

本当に書くことがないのでこのあたりで終わる。ドロン。

ぽけの入院日記【6日目】

今日も7時の朝食と同時に起こされる。

今日からしばらく検査などの予定がないので昨日は夜更かししてしまった。眠い。おかげで逆転裁判4を終わらせた。良くできたストーリーだ。まさかアイツがあいつだったとは、、。

今日の朝食はパン。りんごジャム付き。質素。

歯を磨き朝食を秒殺すると再び眠りに入る。

平日の朝に寝る睡眠ほど気持ちのいいものはない。幸せだ、、、。

2時間ほど経ち、寝すぎるとのちのち悪影響が出てくるので流石に起きた。頭痛くなると嫌なので。

とりあえず逆転裁判4も終わったし、次は5でもやろうかな。そう思ったが何故か5だけ虫食いで無かった。嫁ちゃんよ、、、泣

病室だから音は出せないので、病院のコンビニで激安イヤホン(片耳のみ)を購入する。音がないゲームはちょっと味気ないので。

そうこうしているとお昼の時間。

今日のおかずはシャケだ。嬉しい。

大根おろしきんぴらごぼうまである。嬉しい。

大根おろしに醤油をかけシャケの切り身にのせ白飯をかけこむ。

、、犯罪的な旨さだ。

昼飯を十分楽しんだあとは再びゲームを進める。次のゲームは嫁さんの熱い要望によりトモダチコレクションをセットした。何やら嫁さんの3dsの青春が詰まっているらしい。よくわからんが。

ゲームを起動してみると想像を絶するような黒歴史や身内ネタが多く有り病室なのに吹き出してしまった。トモダチコレクションにこんな楽しみ方があったとは。

次に逆転裁判レイトン教授のコラボ作品を起動した。謎解き+推理という要素を掛け合わせたこの作品は名作と呼ばれている。(嫁さんから)

今では普通だがこの当時では珍しくゲームのストーリーにボイス付きのアニメーションが使われている。コラボ作品ということもあり予算が多く組まれたのだろう。

しばらくやっていると寝落ちしていた。

久々にかます寝落ちは非常に気持ちがいい。

気がつけば4時だった。

4時半になると嫁さんと恒例の電話をする。

今日は昨日クリアした逆転裁判4の話や今日やったゲームの話をした。やはり価値観もそうだが趣味や話が合うのはとても良い。楽しい。

1時間ほど電話したところで上の子どもに電話を切られたので病室へ帰る。子どもは赤いボタンがあると押さずにはいられないようだ。

軽く病室とベッドの荷物を整理したところで6時になった。お風呂と夕食の時間だ。夕食は待ってくれるがお風呂は待ってくれないので先にお風呂に入る。お風呂に入るだけでも申請レースに勝たねばならぬ世界だ。

一日空けてのお風呂とても気持ちがいい。病院のお風呂にもけっこう慣れてきた。ちなみに温度を確認しないままシャワーを出すととんでもなく熱い熱湯の時がある。前に入ってたやつは修行でもしてたのだろうか。

お風呂から出ると夕食が用意された。

今日は豪華に天ぷらである。量は少ないが嬉しい。

僭越ながら今日のメニューに幸福指数をつけさせてもらう。

なます、、10点

キウイ、、50点

味噌汁、、70点

、、!アサリが中に入っている!100点!!

しいたけ天ぷら、、500点

ささみ大葉巻き、、1000点

エビの天ぷら、、、1万点

付属の抹茶塩、、、5億点

 

やっぱ味噌汁と言えばあさりだし、天ぷらと言えば塩である。異論は認めん。

 

ゆっくりと夕食をいただいた後はご褒美に自販機へ向かう。なんのご褒美かは自分でも分からない。

さすがに緑の王様を買うのは気が引けたので今日はドデカミンにする。コイツの炭酸は最高に炭酸である。とにかく夜も暇なのでドデカミンチータラで晩酌ごっこをする。

もう書くこともないので今日はこの辺でおしまいにする。グンナイ。

 

ぽけの入院日記【5日目】

今日はぐっすりと眠れた。

昨日検査やらなんやらで疲れていたから夜中に目覚めることもなかった。

7時に検温しに看護師さんがやってきた。

昨日の熱はもう引いた様子。

ついでに点滴も外された。スッキリ。

 

今日の朝食はサラダとパン。

相変わらず質素だがデザートにマンゴーがあった。美味しい。スシローを思い出す。

パパッと朝食を済ませると昨日の検査の担当医がやってきた。鼠蹊部のテーピングを外してくれるらしい。再びMiiファイターが露わになるがもう数え切れないほど見られているので気にはしない。

テーピングを外し終え、傷口の確認をし去っていった。ありがとうございました。

 

今日は予定がないのでひたすら暇だ。

とりあえず寝る。

 

少し寝たら突然CTを取ることになった。

何故か車椅子で運ばれる。動けるんだけどなぁ。

MRIに似たドーナツ型の機械に入るが、MRIと違い一瞬で検査が終わる。楽だ。

車椅子で再度病室まで戻りまた待機。

 

しばらく予定は無いので談話室へ行く。

幸いにも嫁さんは育休中なので平日でも電話が繋がる。昨日の検査の話をしたり、子供の様子を聞いたり保険の話をしたりする。

余談だが、自分の病気は神経が通る脊髄内に腫瘍ができており、それが原因で脊髄空洞症を引き起こしているそう。調べてみると髄内の腫瘍摘出は手術難易度も高いらしい。大丈夫かな。

手術も8時間くらい掛かる長期戦のようだ。

全身麻酔なので体感は一瞬だろうが)

 

そんなこんなしていると看護師さんがやってきた。話を聞くに何やら術後はコルセットを着用しないといけないらしく、そのコルセットは自分専用のものになるから型を取らないといけないらしい。

また車椅子で運ばれ、ギプス室とやらに到着。

中には整形器具職人のような人がいた。

指示に従いとりあえず直立させられる。

すると腰から胸までラップを巻かれ、更に濡れた粘土のような包帯のようなものをペタペタと巻かれていく。これが乾くと固まり型が取れるらしい。嫁さんのコスプレ小道具作りを思い出す。

しかもコルセット代金は入院費とは別でかかるそうで三万オーバーとかなりお高め。。。

ただ後から7割は健康保険から返ってくるらしい。不幸中の幸い。

嫁さんにコルセットのお金を持ってきてもらうついでに3dsも頼む。これを機に止まっていた逆転裁判を進めていこう。嫁様感謝。

元々嫁さんが大好きなゲームで嫁さんに勧められて大ハマりした。まだシリーズ4の途中なので知識は浅いがとにかくストーリーが面白い。タイトルは知ってる、、けどイマイチ惹かれない、、って人多いと思う(自分がそうだった)けど感動必至なので騙されたと思ってシリーズ3までやってみて欲しい。何でもしますので。

 

12時になりお昼の時間に。

今日のご飯はなんじゃろなぁ〜

 

、、なんとエビピラフ!素晴らしい。今日は当たりの日だ。おまけにヨーグルトまでついている。

一瞬で平らげる。ツラい入院生活における食事の時間は、まさに砂漠の中のオアシスのごとく心が生き返る。

 

そうだ!今日は木曜だからお風呂の予約を取っておこう!と思い詰所へ。

しかし昼の時点で全て埋まっていた。早すぎる。

最短でも明日の夜の8時あたりまで入れない。不便だ。

そうこうしていると優しい嫁さんが荷物を届けてくれた。3dsに大量のソフト、お菓子、ジュースまである。嬉しい。

 

逆転裁判4を久しぶりに起動する。

しばらくこれを楽しんで暇をつぶそう。

 

しばらくやっているとカーテン越しで隣のベッドから声が聞こえる。聞き耳を立てていると手術前の全身麻酔の説明をされているようだ。

やはり10秒数えるまでに意識を保っている人は少ないそうだ。自分は何秒いけるんだろう。少し楽しみでもある。

でも筋肉が弛緩して自分で呼吸出来なくなったりするってよくよく考えたらめちゃくちゃ怖いよな、、と思いながら横で聞いていた。

 

4時半になると嫁さんが上の子のお迎えから家に帰ってくる時間だ。1人で家事育児をこなしてくれている嫁さんと我が子と電話できる数少ない時間である。2歳の上の子は乗り物がマイブームなようで、消防車や工事車両を見かけるたびに目を輝かせて興奮している。なんと可愛いことか、、尊い

 

6時になり夕食の時間になる、今日のおかずはコロッケ(一個)。味は美味しいが量が少なすぎる。。。腹が膨れないので嫁さんの差し入れのチータラを食べる。美味い。

 

夕食のあと談話室へ行き再び嫁さんと電話する。身の回りのニュースからたわいの無いことを色々話す。やはり夫婦は仲が良いのが1番である。

 

今日は何もなさそうなのであとはひたすら嫁さんから差し入れしていただいた逆転裁判を進める。明日も暇なので徹夜でもしよう。おやすみなさい。

 

P.S

トイレのたびに感じる、たてがみを失ったおちんちんを見てなんとも言えぬ喪失感。毛の無いちんこは飛べない豚である。(名言)

 

ぽけの入院日記【4日目】

今日も7時に起床。

とは言っても夜中何度も寝て起きてを繰り返してなかなか寝つけなかった。

今日の朝食はパン。マーマレード付き。

小学生以来に食べるマーマレードはイマイチ美味しくない。

 

昨日は予約がいっぱいでお風呂に入れなかったので今日は朝一に予約を取る。

今日の検査で間違いなく俺のMiiファイターが晒されるので最低限のエチケットだ。

7時半〜が空いていたのでそこで予約した。

 

しかし、なかなか先に入った人が出てこない。もう7時45分。まぁ15分は誤差の範囲なのかもしれない。

もう少し待ってみたが8時になっても出てこない。諦めて病室に戻る。解せん。

 

8時10分にもう一度見てみるとようやく出ていた。8時半から次の予約があるので光速でお風呂を済ませる。

病室へ戻ると恒例の血圧と検温、酸素量を測りに看護師さんが来た。このタイミングで夜勤の人と交代するらしい。

改めて自分のベッドを見てみると抜け毛がすごい。多分普段から抜けてるんだろうけど白いシーツなのでやけに目立つ。よくよく見れば何故か陰毛のような毛まである。

どうして、、、。

 

今日は昼から血管造影検査があるので気分が乗らない。局所麻酔は辛いという意見もあれば大した事ないという意見もあるようでこればっかりは体験してみないと分からない。個人差もあるんだろう。

とにかく気分が落ち込むので仮眠をする。

 

しばらくすると男性の看護師さんに起こされた。手元にはなにやらバリカンがある、、。

 

「足の付け根からカテーテル入れるから下の毛剃らせてもらうね〜。ズボン脱いでもらえるかな?」と。

 

え?!突然!?ほえ!?!

なす術も人権もなく俺のMiiファイターが露わになってベッドで横たわる。目を瞑っていると耳から「ジョリジョリジョリッ!!」と嫌な音が聞こえてくる。

しかし、しばらく経つと充電が切れたようで中途半端なところで中断。

 

「また充電してからもう一回くるね〜」と。

 

どうせならひと思いにやってくれ、、、。

 

手術時に着る青いシーツに着替えると、点滴をうちに看護師さんがやってきた。

何回か点滴をミスして抜き差しされた。痛い。

 

どうやら血管造影は13時から行うようで、担当医や看護師さんがみな口を揃えて「頑張ってね」と言うので怖くなってきた。

 

検査10分前に女性の看護師がやってくる。

「剃り残したところ今から剃るね〜!」と。

さっきの男性はどこに、、、。

パンツを脱がされ再びジョリジョリ。泣

 

そして時間になり、ベッドごとオペ室へ運ばれる。寝転んでいるので天井を見上げながら5分ほど運ばれると目的のオペ室へ到着。

名前や同意書や状態や色々なことを最終確認し室内にはいる。ちなみに、はじめてのオペ室なので少しワクワク。

中は機械がいっぱいあり真ん中に人1人分のベッドがあった。そこに移動して再度横たわる。

 

心電図、血圧、酸素量を常に測られ色々な機材の準備が終わった後下半身がオープンされた。

ドラマでよくみる青いシーツを被せられ鼠蹊部のみシーツが切り取られる。股間付近を入念に消毒し、遂に局所麻酔が鼠蹊部に打たれる。ちなみに右側。「チクッとしますよ〜」の声で刺される。流石に採血より何倍も痛い。麻酔薬を入れられるのも苦痛を感じる。

 

しかし本番はこれから。

麻酔はシャーペンの芯ほどだがカテーテルはボールペンの芯くらいあるらしい。

「麻酔効いてきたのでいまから動脈に刺してみますね」と先生が言う。軽い。

 

 

、、、!い、痛い!痛い痛い痛い!!まだ麻酔効いてないんじゃ!?!

 

思わず「痛い」と声に出てしまった。

 

少し時間を置き再度挿入してみる。

 

、、、、ちょっと、痛い、、けど、マシ、、。

 

痛みはほぼ遮断されている。

けど触覚は普通に機能してるからなんか異物が股関節から動脈に入ってきているのが分かる。気持ち悪い。。。

ただこの最初の挿入の難関さえ乗り越えればあとは楽勝だという話なのでなんとか堪えた。

 

そしてカテーテルを胸のあたりまで延ばし挿れたところでカテーテルの先から造影剤という薬品を血管中に注入しレントゲンのようなもので撮影する。これを20回ほど繰り返す。

 

基本的に造影剤注入の痛みや感覚はないが左の脇腹の時だけ鈍痛が走る。おそらく脊髄空洞症のせいだろう。それ以外の箇所では痛みは感じず体の中で熱い熱湯が注がれているような感覚を感じたくらい。

 

たださっきも言ったように触覚はあるのでカテーテルが股関節から入ってくるたびに言い表せない不快感を覚える。おえぇ。

しかも麻酔が弱まってきたのかカテーテルが動くたびに鈍い痛みを感じる。

体中嫌な汗をビッショリかき必死に終わるまで堪える。

すると先生が

「いま半分くらい終わったよ〜あと半分頑張ろうね〜」と。

 

まだ半分なことに絶望。

 

鼠蹊部からカテーテルを動脈に挿入してるんだから普通に考えてグロい。痛い。嫌な想像が膨らむ。とにかく鼠蹊部の痛みと不快感に耐えながら時間が経つのを待った。

 

ようやく検査が終わる。

あとはカテーテルを抜き止血と消毒をすれば終わりだ。

カテーテルを抜く時は一瞬だったのであまり痛くはなかった。ズボッと鼠蹊部から何かが抜けた感覚はあった。

抜くとすぐさま圧迫され止血に入った。これはさすがにちょっと痛い。ちなみに15分圧迫し続けるそう。

顔だけ動かして右を向くとモニターがあった。ここで初めて気付いたがまあまあ血が出ていた。グロい。

圧迫中ヒマなので勝ち組先生と軽くお話をして時間を潰す。もう痛みは無くなってきた。

止血が終わり消毒を済ませテーピングで固定されるとついに終了。

人によっては大したことない検査だったかもしれない。でも怖かったし痛みは間違いなくあった。なにより意識がハッキリしているから不快感がすごい。俺のMiiファイターも皆んなに見られた。恥じらいは特にないですけども。

 

最後に出せるならおしっこを出すようにと言われた。今から4時間はベッドで寝たきりだからトイレに行けないらしい。

スポンジのような物をあそこに被せられ「いつでも出して大丈夫ですよ〜」と言われる。

注入された造影剤は尿として排出されるようで確かに尿意を感じてきたので出すことにした。

 

、、、?あれ、なかなかでない。

 

周りに人がいる緊張+お漏らしするような罪悪感で自分の意思に反して体がおしっこを出さない。

気を遣って看護師さん達は周りからはけていってくれた。

ヨシ、今なら出せるぞ!!

 

、、、、あぁ、、懐かしい感覚。

思ったより出たな、、。

 

とか思いつつ排尿を済ませる。

病室へ戻ると点滴を付け替えオムツを穿かされた。屈辱。

ここで夜勤組と交代するそう。

お勤めご苦労様でした。

 

とにかく検査は終わったのであとはひたすら安静にして休むだけ。手は動かしていいようなので今のうちに日記をつける。

 

検査が1時に始まり終わったのが3時半。

今から4時間は動けない。

つまり最短でも夕食は7時半。昼飯もなかったので空腹感がすごい。

とにかく空腹を紛らわすため+時間潰すために仮眠を取ることにした。

 

、、眠れない、、。体勢がツラい、、。

動けないから楽な姿勢になることが出来ない、、、。

 

寝れないのでYouTubeを開く。

こういう時にあって良かったと改めて思う。

文明の利器バンザイ。

 

そうこうしているとちょくちょく検査後の様子を確認しに看護師さんがやってくる。

また血圧やら体温やら測る。

 

、、、37.8℃

何故か熱がでている。

体調は特別しんどくないので血管造影検査で体にストレスと負荷がかかったのだろう。

 

なんとか暇を潰しようやく7時半になる。

ベッド安静解禁+夕食の時間だ。

その前にトイレに行く。

 

、、!う、動かん、、!?

ザ・ワールドを食らった承太郎の如く体が動かない。

7時間もぶっ続けでベッドで寝ているだけで体がとても鈍る。そして立つと鼠蹊部が痛い、、。

老人のようなよちよち歩きでトイレに行き用を済ませ、ついでにオムツを捨て去る。

 

病室へ戻りようやくご飯が食べられる。

夕食はぶりの照り焼きのようだ。

一瞬で食べ尽くした後、とてつもなく喉が渇いた。今思えば朝から造影剤以外の飲み物を飲んでいないので自販機へ向かう。ヨチヨチと

今日は迷わず緑の王様『monster energy』を購入する。疲れた時はこれが1番である。

 

気がつけば今日の日記も3500字を迎える。

昨日の日記から+1000字も増えている。ヤバい。

ただ明日からしばらくまた暇な日が続くと思うから今日ばっかりは許してください。

末っ子なりに頑張ったので。

 

P.S 医療従事者の方々、誠にありがとうございます。