ぽけの入院日記【17日目】

今日も腕のピクつきで数回起きたがなんとか朝まで寝ることができた。朝食を終えると再び眠りについた。予定もないので。

しばらくすると部屋の移動をした。また大部屋に戻るらしい。思ってた以上に患者の入れ替わり多くめまぐるしく人が変わっていく。数日で退院する人もいるらしい。

昼前になるとリハビリの人がやってきた。また世間話をしながらひたすら院内の廊下を往復する。趣味でゴルフをやっているらしい。大人だ。とても趣味はスマブラですとは言えなかった。悲しい。

順調に体も回復しているみたいで昨日よりもスムーズにたくさん歩けた。歩行器ももう必要ない。明日から階段の登り下りをするらしい。ちょっと怖い。

リハビリを終えると昼飯の時間だ。今日は珍しく大当たりでおかずは鰹のたたきだった。高知に生まれて良かったと思える数少ない瞬間である。久しぶりに完食した。

ふと退院が近づくにつれて退院する際の諸々の料金が気になったので軽く計算をした。高額医療における限度額申請というものをしているのでおそらく医療費そのものは6桁もいかないはずだ。ただ入院中の食費代が意外に高い。一食一律で460円するらしい。値段だけ見るとそうでもないがあれだけ質素なメニューなのに460円と考えると割りに合わない。まぁ人件費や管理費なども当然あるだろうがそれでも高い。ここで利益を出しているのもあるのだろう。

その後は足のエコー検査に呼ばれた。なにやら手術で空気にさらされた血液は固まりやすいらしく、その血の塊が体内にできていないか検査するらしい。部屋まで案内されるとベッドに横になった。するとエコー検査の機械で足をぐりぐりされた。妊婦検診でゼリー状のなにかを塗ってお腹をぐりぐりして赤ちゃんの様子を確認するアレである。初体験。

検査が終わった後は売店に寄り飲み物と割り箸を購入した。コロナ禍だからなのかお箸やスプーンは各自で用意する必要がある。煩わしい。しかも当然飲み物は配布されないので自分で購入しないといけない。便秘気味のときはしっかりと水分補給をとらないといけない。それに喉が渇く度に自販機へ行かないといけない。高い、、、。

病室へ戻ると予約していたお風呂の時間になった。一昨日、介助浴で教わったコルセット着用者のお風呂の入り方を真似てお風呂に入る。四六時中コルセットを着けていると逆に外すと不安になる。背骨は曲がらないだろうか、、。

コルセットを外して病衣も脱ぐと驚いた。胸は汗で赤く荒れ、背中は傷口が膿んで汚れている。お風呂を済ますと看護師にその事を伝え確認してもらった。胸は様子見で背中の傷口はクリームを塗って防水テープを貼り直してもらった。傷口からの感染症は絶対に避けたい。絶対に。

それらを終えると夕食の時間になった。おかずはミートボール。だが、ほとんど野菜でミートボールは3個のみ、、。肉が食べたい、、。

夕食を終えるとYouTubeを開いた。粘土でリアルなポケモンの人形を作る動画を見る。これは自分で出来る様になるための勉強である。

というのも嫁さんのコス撮用の小道具を作る為である。昔から手先が器用だったこともあり初めは嫁さんに頼まれて小道具作りをしていたが今では楽しくて自分から作りたくなってしまっている。なにより嫁さんが珍しく喜んでくれるので嬉しい。喜ぶ顔を想像しながら小道具をコツコツと作る。

 

最近は体も回復してきてまた元気が戻ってきた。左半身の痺れは月単位、年単位で改善していくものなので今は相変わらずだが、この体にも慣れているので、あとは四肢がピクつく睡眠障害さえ無くなればと思う。

明日も今日よりも元気になっている事を祈る。グンナイ